COVAL AMA 2021.4.29
2021年に入り毎月恒例となっているCOVALのAMA(Ask Me Anything)を意訳してみようかと思います。個人の理解なので、誤訳等あるかと思いますので、よければご指摘ください、今回は、COVALの公式Discord内で開かれた4月のAMAです。
- 1. Ask Me Anything 2021.4.29―UTC
- 1-1. 開発陣と開発会社について : 開発陣の増強を検討中
- 1-2. 今後の開発情報の提供方針について:より定期的なニュースリリース実行へ
- 1-3. マーケティングについて:マーケティング会社と契約予定
- 1-4. Emblem Vaultの今後の見通しについて:ウォレットアプリとの連携も
- 1-4-1. Q9 : Emblem Vaultの機能を説明するために、10秒程度の短い動画を作ることを検討していますか?
- 1-4-2. Q10 : XRPやNanoのような他の主要通貨のサポートをいつ追加しますか?
- 1-4-3. Q11 : Emblem Vaultの機能を別のペイウォールに入れることはありますか?
- 1-4-4. Q12 : すべての参入障壁を取り除くということはとてもいいですね。チェーン間のCOVALのブリッジ機能はどうなっているのでしょうか?いつ頃再始動するのでしょうか?
- 1-4-5. Q13 : 人々がこれらの異なるチェーンを使用するようにインセンティブを与えることは可能ですか?例えば、xDAIとFantomは流動性があまり高くないかもしれません。
- 1-4-6. Q14 : マルチチェーンの流動性とファーミングは次の進化であるため、既存のプロジェクトと接続して、DeFiでマルチチェーンウォレットの統合を提供する計画はありますか?
- 1-5. 安全性、セキュリティについて:コードの監査を予定
- 1-6. NFT2NFTについて:β版マーケットプレイスは数週間後に完成へ
- 1-6-1. Q18 : NFT2NFTについてですが、チームはどのようにして競争上の優位性を維持しようとしているのでしょうか。特に、NFT2NFTマーケットプレイスが、ブリッジングソリューションが増えていく中で必要なメカニズムであり続けるためには、マーケットプレイスの機能が大きなプロジェクトに統合されないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
- 1-6-2. Q19 : NFT2NFTのマーケットプレイスは、大体いつ頃稼働する予定ですか?
- 1-6-3. Q20 : Vaultのコレクションからマーケットプレイスを作ってもいいですか?これは「カテゴライズ可能な」サブコレクションと捉えています。
- 1-6-4. Q21 : 新しいマーケットプレイスは、同じUIを維持するのでしょうか?現在のUXは魅力的ではないと思いますが?
- 1-6-5. Q22 : このトピックの最後に。今後のNFT2NFTの機能について、何か他に説明しておきたいことはありますか?
- 1-7. その他:パートナーシップ、BCHチェーンのサポート、Transakのサポート
- 2. 原文リンク
目次
Ask Me Anything 2021.4.29―UTC
開発陣と開発会社について : 開発陣の増強を検討中
Q1 : 進捗はいかがですか?また、プロジェクトにおけるDawnやEricの役割を明らかにしてもらえますか?
Q2 : あなた方は多くのタスクを目の前にしていますが、スピードアップするために誰かを雇おうとは思わないのですか?
現在、Ericが多くの役割を果たしてくれているところですが、特に、開発者とUI/UX担当者を探していて、オンラインでのプレゼンス(DAppやウェブサイト)を向上させたいと思っています。我々は、開発者がすぐに活躍できるような状況にあります。
具体的に求めている専門性は、Solidity((スマートコントラクト関連のプログラミング言語))、security、chainlink((分散型オラクルネットワーク))です。また、シークレットコントラクトに精通している人も必要だと思います。
Q3 : Circuit of Valueの開発会社に株式投資できるようにするという将来的な計画はありますか?大口やエンジェル投資家、一般の人々に向けて、あるいは、まずはコミュニティやトークン保有者に開放することは考えていますか?
私たちはこの種の問い合わせを受けており、投資を検討している数名の方々と話をしています。トークンの購入だけでなく、株式保有も検討しています。もちろん、ビジョンが一致している方にのみ出資していただきたいと考えています。
興味のある方にはどのようにして連絡を取ってもらいますか?
情報提供の依頼はすべて hello@emblem.pro まで送っていただければ、私か Eric が返信します。
今後の開発情報の提供方針について:より定期的なニュースリリース実行へ
Q4 : 開発の進捗状況についての情報を提供すべきではないですか?投資家は情報に飢えていて、もっとコミュニケーションを取りたいと思っている人たちがいますね。どのように対処するつもりですか?
私たちは、より定期的なニュースリリースサイクルを目指しています。まだ具体的には決まっていませんが、2週間に1度のペースでニュースレターを発行するほか、定期的にプレスリリースを発行し、フォーブスやヤフービジネスなどの金融ニュースサイトとともに、暗号関連のニュースソースにリリースしていく予定です。
Q5 : Circuit of Valueのウェブサイトを更新するという情報を伝える最もシンプルな方法はいつ実行されるのでしょうか?情報が古いと、ニューカマーの投資意欲を削いでしまう可能性があります。
Ericがウェブサイトの情報更新に積極的に取り組んでいます。正確な日付はまだ未定ですが、現在の開発状況や方向性をウェブサイトに反映させることは高い優先度があります。
マーケティングについて:マーケティング会社と契約予定
Q6 : 「Marketplace」のローンチ後に予定されているマーケティングについてよく耳にしています。どんなマーケティングが行われるのか、説明してもらえますか?具体的に何を期待すればいいのでしょうか?
暗号マーケティング会社と契約して、当社のブランドをあらゆる場所で目立たせることに注力する予定です。これにはコストがかかるので、ウェブサイトが更新されてから実施するのがベストでしょう。マーケットプレイスが完成する前に始めることができると考えています。ウェブサイトでは伝えきれないほどの情報を提供し、プロジェクトについて知ってもらうためには、より優れた情報サイトが必要になるでしょう。
Q7 : Cake、Uni、Sushi…LazyなどのAMMに露出してみないのですか?
プロモーションやファーム、そしてユーザーが他のネットワークで私たちのAMMを見つけられるような簡単な方法が必要だと考えています。私たちは他のプロジェクトよりも多くのネットワークに対応していますが、ユーザーがそのことを知らないというのは同感です。ウェブサイトにセクションを設けることは、この点において大きな意味を持つでしょう。
Q8 : より大きな取引所へのリスティングは可能ですか?そのためには何が必要ですか?
数十万ドルというのが、私たちが決めた答えです。大規模な取引所には膨大な待ち行列があり、ほとんどのトークンは第三者交渉人(実際には、リスティングマネージャーが一緒に仕事をする人を選んでいるということです)にお金を払うことで迅速に対応してもらえます。例えば、私たちはOKEXに上場するために250,000ドルの見積もりを取りました。マーケティングを進めるにあたり、過去にティア1の取引所への上場に成功したことのある会社を選ぶつもりです。
Emblem Vaultの今後の見通しについて:ウォレットアプリとの連携も
Q9 : Emblem Vaultの機能を説明するために、10秒程度の短い動画を作ることを検討していますか?
私はそのアイディアに大賛成です。
Q10 : XRPやNanoのような他の主要通貨のサポートをいつ追加しますか?
時間と需要が許す限り、他の通貨を追加します。例えば、@DesktopCommando((公式Telegramモデレーター))さんは、自分でアドレスを決めて、まだサポートされていない(トラッキングされていない)トークンをVaultに送って、私に見せてくれるVaultをよく作っています。このような積極的な働きかけは、ネットワークやトークンのサポートを追加する順番を決めるのに大いに役立ちます。また、もしプロジェクトやプロジェクトのユーザーがサポートを迅速化したいと思ったら、その方向でEmblem Vaultを有料で強化することも考えています。
Q11 : Emblem Vaultの機能を別のペイウォールに入れることはありますか?
その可能性はあります。たとえば、Vaultの詳細を編集するには追加料金がかかるかもしれません。しかし、私たちの最大の目標は、クレジットカードやその他の銀行システムなどを通してFIATを使って、Vaultを容易に購入できるようにすることにあります。製品への参加を可能な限りシンプルにすることが目的なのです。
Q12 : すべての参入障壁を取り除くということはとてもいいですね。チェーン間のCOVALのブリッジ機能はどうなっているのでしょうか?いつ頃再始動するのでしょうか?
来週中にはブリッジ機能を復活させたいと思っています。この1ヶ月は、アプリケーションをより安定させるためのハードニングに費やしてきました。システムが不安定な間は、ブリッジ転送ができなくなったり、他の転送ができなくなったり、トークンが余計に増えたりする問題がありました。新しいシステムでこの問題を軽減しましたが、テストを行う必要があります。
Q13 : 人々がこれらの異なるチェーンを使用するようにインセンティブを与えることは可能ですか?例えば、xDAIとFantomは流動性があまり高くないかもしれません。
可能性はありますが、どのようにすればベストなのかを考えなければなりません。この問題にはまだあまり時間をかけていません。
Q14 : マルチチェーンの流動性とファーミングは次の進化であるため、既存のプロジェクトと接続して、DeFiでマルチチェーンウォレットの統合を提供する計画はありますか?
いくつかのプロジェクトから、まさにそのような要望を受け始めています。私たちは常に、他のプロジェクトがEVと統合できるような形でこのシステムを構築してきました。最初のサードパーティとの統合が完了した後であれば、この種のことを計画するのは容易になるのではないかと思います。ExodusやZerionなど、いくつかのウォレットアプリとの対話を開始しています。しかし、具体的な統合についてはまだ何もありません。
安全性、セキュリティについて:コードの監査を予定
Q15 : COVALやEmblem Vaultを利用するためにTrezor/Ledgerが利用できるようになりませんか?
もちろんそのつもりです。Trezor/Ledgerの要望は非常に多いです。時間が許す限り、そのための要件を調査します。何かのプロジェクトがすぐに興味を示して(あるいはお金を払って)くれれば、このサポートも迅速に行うことができます。
Q16 : Vaultのセキュリティや安全性に関する質問がいくつかあります。アプリケーションが安全であることを、どのようにして誰かに納得させるのか。どのような仕組みで安全になっているのか?Emblem Vaultで資金を失うことはありませんか?
技術的には、誰もがどのシステムでも資金を失う可能性がありますが、主な原因は、ユーザーが自分のVaultを含むウォレットへのアクセスを失うことです。現在のシステムの暗号化・復号化の方法は、私たちにもわからないように細心の注意を払っています。鍵の生成やクレーム処理はシンプルで、ログも残らず、Googleのインフラ内にあるリモートのハードウェアセキュリティアプライアンスを使用しています。また、壊滅的な障害が発生した場合に備えて、バックアップも取っています。
このシステムは、Vaultの所有者の暗号化された署名に依存しており、これは偽造や人為的なものではありません。今後、シークレットネットワークに移行する際には、厳重に監査されたシステムを利用して、このプロセスを完全に分散化する必要があります。
私たちは、評判の良い監査人にソースコードへのプライベートなアクセスを求め、現状のシステムを祝福してもらいたいと考えています。シークレットに移行することで、完全に透明な(ソースコードを隠さないという意味で)監査が可能になります。
Q17 : シークレットネットワークはいつ完成するのですか?EVがGoogle Cloudを利用することを好まない人もいるようですが?
これについては、日付を示すことができません。彼らのシステムは海外のもので、私たちが慣れていない言語を使っているため、進捗がいつもより遅くなっています。幸運なことに、secretは「Fellow」プログラムをリリースしたばかりで、これにより私たちは社内の開発チームに直接アクセスして支援を受けることができます。
NFT2NFTについて:β版マーケットプレイスは数週間後に完成へ
Q18 : NFT2NFTについてですが、チームはどのようにして競争上の優位性を維持しようとしているのでしょうか。特に、NFT2NFTマーケットプレイスが、ブリッジングソリューションが増えていく中で必要なメカニズムであり続けるためには、マーケットプレイスの機能が大きなプロジェクトに統合されないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
大量に採用されることだと考えています。私たちは、この仕組みをOpen Seaに似た形で設計しています。あらゆるNFTが取引の対象となり、取引を促進するためにペアやコントラクトを導入する必要がないので、安価にスワップを始めることができます。また、当社はすでに多くのEVMネットワークでライブ配信を行っており、多くの競合他社はこれらのネットワークに迅速に移行することができません。当社のスワップを利用することで、インセンティブを与えることもできます。
Q19 : NFT2NFTのマーケットプレイスは、大体いつ頃稼働する予定ですか?
UIが完成したら、数週間後にはベータ版を公開できると思います。他のニュースとしては、来週半ばに社内テスト(ここにいるアクセスを希望する皆さんとのテスト)を容易にするためのシンプルなインターフェースを作る予定です。
Q20 : Vaultのコレクションからマーケットプレイスを作ってもいいですか?これは「カテゴライズ可能な」サブコレクションと捉えています。
ブログやその他のウェブサイトなどの場所にVaultを埋め込むことができるようになります。これは、パーソナライズされたストアフロントを作る簡単な方法です。また、タグを使ってVaultのコレクションを作ることも考えています。例えば、いくつかのNFTに「Art Edition 1」というタグを付ければ、ご質問のようなことが可能になります。
Q21 : 新しいマーケットプレイスは、同じUIを維持するのでしょうか?現在のUXは魅力的ではないと思いますが?
スワップのために全く新しいインターフェースを作ってもらっています。
Q22 : このトピックの最後に。今後のNFT2NFTの機能について、何か他に説明しておきたいことはありますか?
2つのネットワーク間でNFTをスワップすることはできませんが、Vaultに入っている場合は可能です。Vaultを利用したクロスチェーンスワップであることを考えると、他のスワップシステムがこの機能を再現できるとは考えていません。
その他:パートナーシップ、BCHチェーンのサポート、Transakのサポート
Q23 : パートナーシップについてはいかがですか?
現在、いくつかのプロジェクトが進行中です。そのうちの1つは、当社のプラットフォームを利用してインフルエンサーのNFTを配信するというものです。
Q24 : 最後に聞かれていないことで、何か注目すべき最近の開発はありますか?
BCHをサポートし、そのNFTをサポート対象に追加しました。また、システム全体をIPFSでバックアップしていますので、画像とメタデータはIPFSに保存され、各VaultはIPFSのデータに直接リンクしています。また、Transakのサポートを追加しました。これにより、許可された地域内のユーザーは、クレジットカードなどを経由して標準的なフィアットを使用し、自分のVaultに直接暗号資産を購入することができます。また、「newest」ページを追加し、興味深いVaultをよりよく発見できるようになりました。
現在多くのプロセスが進んでいるほか、大きなアップグレードも行われています。DawnやEricも順調でバックエンドでたくさんの仕事をこなしています。
DawnはCEOの役割を担っており、Ericと私のタスク管理を行っています。テレグラムとディスコードで取り組みは私とモデレーターに任せているので、表にはでてきませんが。